胆嚢結石症では、胆石の位置や種類、胆道の機能の異常を発見するために、右上腹部にさまざまな検査を行って診断します。
超音波検査
超音波検査はお体に全く負担のない検査です。ただし、肥満している方や食事の後などに検査を受けるなどで、胆嚢の状態や胆石を確認できない場合もあります。
CT
X腺でお腹の中を輪切り状態に断層撮影します。それぞれの臓器の位置関係などがよくわかりますが、写すことができない石が存在する場合もあります。
DIC
点滴静注胆道・胆嚢造影と呼ばれる検査です。肝臓から胆管へ流れる特殊な造影剤を静脈から入れ、タイミングを見計らってレントゲン撮影を行います。肝臓から胆管、胆嚢に出てくる造影剤を見ることで確認します。胆石がはっきりとは確認できない場合があります。
MRCP
磁気共鳴胆道膵管造影の検査です。造影剤を使わずに鮮明な画像を得ることができます。狭い場所で20分ほど身動きできないため、閉所恐怖症の方にはおすすめできません。
内視鏡的逆行性胆膵管造影法(ERCP)
胆管は十二指腸への出口があり、その部分は十二指腸乳頭と呼ばれています。胆管の出口がある十二指腸乳頭へ細い造影チューブを挿入し、内視鏡の先端から造影剤を注入して胆管をX線撮影します。胆管閉塞があっても鮮明な胆管像を得ることができ、胆管壁の異常部位やその大きさなどを詳細に観察可能です。