コロナ感染症の現況
5類に移行した2023年5月からの1年間で新型コロナが原因で亡くなった方は約3万2500人でした。(同時期のインフルエンザによる死亡は約2200人)
健康な方には単なる風邪のような症状でも、高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、悪化して死亡につながるリスクがあります。
レプリコンワクチン(コスタイベ)について
2024年10月1日より、新型コロナウイルスのオミクロン株JN.1系統に対応したワクチンの定期接種が開始されました。これに先立ち、厚生労働省は9月12日に次世代型mRNAワクチン「レプリコンワクチン(コスタイベ)」の製造販売を承認しています。
レプリコンワクチン(コスタイベ)とは
「レプリコン(replicon)」は、「複製」を意味する分子生物学の用語で、コピーされたDNAやRNAを指します。
従来のmRNAワクチンは、体内でウイルスのタンパク質を生成することで免疫を誘導し、抗体を得る仕組みですが、その生成は一過性です。これに対し、レプリコンワクチン(コスタイベ)はmRNAに自己複製酵素を組み込み、タンパク質生成を持続的に行います。この「自己増幅」により、従来のmRNAワクチンに比べて、より強力で持続的な免疫応答を誘導できるとされています。
商品名「コスタイベ」は、アメリカのArcturus Therapeutics社が開発し、日本ではMeiji Seikaファルマ社が製造・販売を担当しています。
特徴と今後の可能性
レプリコンワクチン(コスタイベ)は、接種後一定期間、体内でmRNAが増殖し続ける特性を持ちます。そのため、必要なワクチン量を従来の1/6以下に抑えつつ、長期間効果を維持できるのが特長です。日本国内で実施された第Ⅲ相臨床試験では、追加接種による免疫応答がファイザー社製ワクチンに劣らないこと、特にオミクロン株BA.4/5に対しては優れることが確認されました。
今後コロナワクチン接種は、年1回のみ予定されております。1回の接種で長期間抗体化が持続するレプリコンワクチン(コスタイベ)の有用性が期待されています。
#トジナメラン=ファイザー製コロナワクチン
さらに、この技術は新型コロナウイルスだけでなく、他の感染症や悪性腫瘍などのワクチン開発にも応用が期待されており、医療の未来を変える可能性を秘めています。一方で、開発から日が浅いため、長期的な安全性については未知の部分が残されています。
接種のご案内
当院での接種スケジュール
- 日時:2025年1月11日・25日土曜日 13:00~14:00
接種料金
65歳以上 | 2,000円 |
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65歳未満 | 16,500円(任意接種) |
副反応について
臨床試験において、コスタイベ(レプリコンワクチン)は有効性と免疫原性が確認されています。
主な副反応は以下の通りです:
- 頻度20~40%:疼痛、圧痛、頭痛、疲労感、筋肉痛
- 頻度20%未満:接種部位の腫れ、発熱、関節痛、悪寒、下痢、めまい、吐き気
これらの発現率はファイザー社製ワクチンとほぼ同等であると報告されています。
接種予約
以下の項目を記入の上、予約をお願いいたします。
- お名前
- フリガナ
- 生年月日
- 性別
- メールアドレス
- 電話番号
- 希望接種日時:
●2025年1月11日(土)13:00~14:00
●2025年1月25日(土)13:00~14:00
お気軽にお問い合わせください。